Gimmick! EXACT MIX ロケテスト版についての感想
Gimmick! EXACT MIXとは
ファミコン末期の92年にサン電子より発売された横スクロールアクションゲーム Gimmick! (以下FC版)のアーケードゲーム移植版
FC版はファミコン末期ということもあり、成熟したドット絵や当時のサン電子お得意のカスタム音源チップによる高品質なBGM、攻撃手段であり移動手段・足場でもあるバウンドする「星」の挙動の独特さなどから一部で高い評価を得たものの、既にコンシューマーゲームの主力がSFCに移っていた当時はメジャーなゲームではなかった
そんな Gimmick! が30年弱の沈黙を破りEXA基板プラットフォームのアーケードゲームとして復活した
『ギミック! EXACT☆MIX』12/27(金)~3(金)、高田馬場ゲーセンミカドでロケテスト。FC版は僕がこの世で最もすきなゲーム。8bit PCMで構築した伴奏に、ひとしずくのFM音源…90年代にもしアーケード版が存在したら、あるいはこんなサウンドだったかも。ロケテでぜひプレイして!pic.twitter.com/16CHu4Ay8E
— Manabu Namiki / 並木学 (@manabn) December 25, 2019
まだ開発段階ではあるが、2019年 12月27日~2020年1月3日までゲームセンター ミカド 高田馬場店でロケテストが実施されプレイできたたため、本記事はその感想を備忘録として残す目的で記す
攻略記事ではないよ
FC版とロケテスト版の相違点
ロケテスト版をプレイしたのは12月28日と1月2日の2日、それぞれ6クレジット程を投入
ゲームによってはロケテスト中にも調整が入る場合があるが、今回は両日で変更はなかったように感じた
FC版は手元にないため、上げた相違点については記憶ベースのものとして見ていただければ
システム
- グラフィックがHD化
- しかしドット絵の手触りは残した書き換え
- 一部のキャラが大幅書き換え。ステージ2の鳥、ステージ5の砲台トロッコなど
- 個人的には隠しアイテムのグラフィックはFC版の方が好き
- ステージ5で終わり
- FC版はステージ1~6+最終ステージの構成だがステージ5でゲーム終了となる
- ステージエディットが可能に
- ステージ1のみ固定で、2~5が順番を入れ替えられる
- 制限時間制に
- ステージを何区画かに区切り、チェックポイント毎に2分の時間制限が付いた
- また隠しアイテムの取得、ボス部屋への入室でも残時間が回復する
- ステージ開始前のマップが廃止
- FC版ではワールドマップ的な画像が表示され、クリア状態の表示があったがロケテスト版では前ステージクリア後即次ステージが開始された
- アイテムの順番変更、使用に専用ボタンが追加
- FC版は下入力でアイテム変更、上入力+星でアイテム使用だったが専用ボタンが追加された
- 一方で下入力、上入力によるアイテム操作も残っている
- 残機は最大5
- FC版はたしか9…だったような…10以上いったっけ?
- 画面レイアウトが変更
- エクステンド数が違う
- アイテムの出現条件が異なる
- FC版では特定点数で敵を倒したときにアイテムが出現したが、この点数もしくは条件そのものが異なる模様
- 「特定の箇所で特定のアイテムが出やすい」とは感じたため、何かしらの設定はあると思われる
- 使用中のアイテムのアイコン点滅が廃止
- FC版では爆弾アイテム、貫通弾アイテムを使用し頭上にキープ中は所持アイテム欄の該当アイコンが点滅していたがこれが廃止された
ステージ1
- 中盤のゴンドラが少し速い
- 終盤、ボス部屋前のおはぎのジャンプが高くなるパターンを引くことが多く感じた
- FC版では足場を渡ってくるがオーバージャンプで入水が多かった
ステージ2
- 序盤で乗るボートが速い
- それに合わせてか海賊船からの砲弾も速く感じた
ステージ3
- 特になし
ステージ4
- 開始直後の湖がすこし狭くなった
- 中盤の上下からとげが出る通路手前に逃げるおはぎが追加
FC版とロケテスト版で変更がなかった点
変わっていない点のうち、特に気づいた点を挙げる
システム
- アイテム合成で1up
- 2個のアイテム(同種・異種問わず)が重なると1upアイテムに変化する。FC版では稀に自然発生したがロケテ版ではアイテム発生条件の変動から自然発生はするのだろうか?
- おはぎの変化
- 通常おはぎは一定時間でプロペラおはぎ(ステージ2のマストの上で出てくる飛ぶおはぎ)に変化する
- 制限時間の導入で狙わないと見れないだろう
ステージ2
- ボス部屋に直行するとボスが寝てるのも変更なし
ステージ4
ステージ5
- 誘導ロケットとその砲手は画面切り替えで消せる
- 隠し部屋左の無限残機稼ぎは健在
- ベルトコンベアに爆弾アイテムが5個流れているため、アイテムが埋まって取得できない状態であればアイテムを押して合成、1upアイテムを1回で2個作成できる
ロケテ版感想
最後にFC版遊んだのがもう15年ぐらい前ではあったが、独特なゲーム性ゆえに意外と体が覚えていてアケコンにも慣れた数コイン目で通常クリア、その次には隠しアイテム含めてクリアできました
元から好きな楽曲が並木氏のアレンジで更にブラッシュアップされており、音楽聞くだけでも1コイン入れる価値があった
ゲーム性はほぼベタ移植なので変わらず楽しいが、アーケードゲーム向けでない箇所も相当あり、ゲーム性は大きく変えずに新しいプレイ体験がしてみたいというのが正直なところ
Twitterでロケテ感想を見ても取っ付きが悪く操作に慣れる前に死んだという投稿も多々あり、入門用にチュートリアル的なステージを入れるとか含めてアケゲーならではのゲームというのを期待してる
(そしてFC版ベタ移植なのもSteamなりコンシューマーなりで配信してほしい)
最初の一歩のハードルは高いけど、それを超えると他ではない面白さのゲームだからやろう!ギミック!今時点でやれる手段が乏しい!!
付録:Gimmick!基礎知識
ストーリー的なもの:とある女の子の誕生日、プレゼントされたのはぬいぐるみと間違えて買われてきた謎の緑色の生物ゆめたろー。女の子は気に入りますが元から持っていたぬいぐるみたちは不満です。謎の力で動くようになったぬいぐるみ達は女の子を誘拐、ゆめたろーは彼女を助けるために旅立つのでした
ゆめたろー:主人公。緑色の生物で人形と間違われて買われてきた
女の子:誕生日に攫われる子。FC版では説明書と電源投入後放置で見られるデモで前述のストーリーの攫われ方をする。ロケテ版でもデモは存在して同様に攫われていた
おはぎ:ステージ1の冒頭から出てくる黒くて丸いからだの敵。さまざまなバリエーションが存在して敵側の顔みたいな立ち位置
ゲームの進め方:全6ステージ+1ステージ。1~6の各ステージには隠しアイテムが存在し、すべて集めることでステージ6クリア後に最終のステージ7へ行ける