こだわりのこだわらない豆カレー
はじめに
夏ですね。ここ数日は寒暖の差が激しい事もあり、食欲が不振です
睡眠サイクルがまだ治りきってないこともあり、昼頃にフルグラとサプリだけ食べてそれで終わりという日も
流石に体に毒なので暑い夏を乗り切るためにも香辛料たっぷりなカレーを作ろうかと思います。適当に。
こだわりのこだわらない豆カレー
ある程度気合の入ったカレーを作りたい!けど色々面倒だ…という人向けのカレー作りをしてみましょう。今回は豆カレーで小麦粉は使わないインド系のカレーです。比較的簡単に作れて満足感もあり、またある程度の量のブレは許されるのでこだわらずに作れるのが利点ですよ
用意するもの
豆類
ひよこ豆 … 200gぐらい
皮むきの緑豆(ムングダル) … 200gぐらい
皮むきのレンズ豆 … 200gぐらい
野菜類
たまねぎ … 大なら2, 中なら3
セロリ … 1~2本
生姜 … 小1個
ニンニク … 8片ぐらい
こだわらないポイント:今回は冷蔵庫に余ってたパプリカ1個も使ったぞ
こだわらないポイント:にんにくは量使わないのであれば、むいて個別包装されているやつが使わない分は長持ちして便利だぞ
肉
安い牛肉 … 200~300g
こだわらないポイント:脂身の少ない赤身系の部位がお勧め。豪州牛のモモは安くていいぞ
香辛料
クミンシード … 50g
カレーパウダー系 … 大さじ2杯
ローレル … 1枚
チリパウダー … 大さじ1杯
シナモンパウダー … 非パウダー状で1/2本ぐらいを感覚で
カルダモンパウダー … 非パウダー状で1個分ぐらいを感覚で
こだわらないポイント:パウダーじゃなくてもいいけれど、あとで取り出すのが面倒だからパウダーで済ませちゃうぞ
クローブ … 3個~5個
カエンペッパー … お好みで ~大さじ1ぐらい。後から調節可
輪切り唐辛子 … 小さじ2ぐらい
こだわらないポイント:スパイスは感覚でいいんだから適当にやっちゃえ
ダシ
コンソメ(粒状) … 大さじ1
粉末ブイヨン … 400cc分
こだわらないポイント:ブイヨンは自作すると極上においしいけれど超極上に面倒だぞ!そして意外とお金かかるぞ!文明の利器に頼ろう
こだわらないポイント:どうしてもブイヨン自作したければこのレシピのが良かったぞ!
ほか
バター … 100gぐらい
お米 … その時食べる分だけ
あればサフラン … 少量
ヨーグルト(プレーン) … 450g 1パック
こだわらないポイント:バターは無塩だとか有塩だとか考えるだけ面倒だぞ!どうせ味見しながら最後に味整えるんだから安いやつを選ぼう!
道具
大きめの電子レンジ対応容器
寸胴鍋
炊飯器か土鍋
フードプロセッサ
こだわらないポイント:電子レンジ対応容器は100円均一で売ってる袋ラーメンを電子レンジで作れる容器を使っているぞ!
ソースづくり
ひよこ豆の準備
用意した豆のうち、ひよこ豆のみ事前に水で戻しておく必要があります
軽く水洗いしたら6時間ほど浸水させましょう
浸水が終わったら水を入れ替え、沸騰してから中弱火で15分程度煮ます。ソースづくりでまた加熱するので「火は通ったけどまだちょっと固いな」ぐらいで大丈夫
煮終わったらざるに上げましょう
野菜の下処理
「あめ色になるまで玉ねぎを炒める」は現代においてはもはや根性論でしかありません。まずはある程度のサイズまで包丁を入れてからフードプロセッサでみぞれ状になるまで刻みましょう
このくらい
刻んだら耐熱容器に入れて電子レンジで500wで15分
この待ち時間に残りのセロリ、にんにく、生姜も同じように刻みましょう。刻みサイズは玉ねぎより多少大きく、粒感が残るぐらいがお勧め
玉ねぎの加熱が終わったら、そこに後から刻んだセロリ等を追加してよく混ぜます
混ざったら再度7分の加熱
加熱が終わったらまたざっくり混ぜて野菜の下処理は終わり
こだわらないポイント:この項目は全体が「こだわらない」の塊だ
肉の下処理
お次は肉。今回はひき肉にするため、野菜と同じように包丁を入れたのちフードプロセッサでミンチに
こだわらないポイント:肉は歯ごたえと肉感を重視するなら粗挽き、ダシとしてうま味と全体を馴染ませる方針細挽きに。今回は細挽きにしています
ベースづくり
寸胴鍋を弱火にかけてバターを投入、焦がさないように極弱火を維持しながらクミンシード、クローブ、カルダモン・シナモンの各パウダー、カエンペッパー、輪切り唐辛子を投入
バターに各種香辛料の香りと唐辛子類の辛さを移しましょう
こだわらないポイント:ここでカエンペッパーや唐辛子を入れるとクミン等に対して主張が強くなります。味全体としての辛さを重視しない場合はここではカエンペッパーや唐辛子は入れず、香辛料投下のタイミングで入れて辛さの調節をしましょう
3分程度じっくり香りを移したらこのステップ完了
材料を混ぜて炒める
ベースの作成が完了して野菜の加熱も終わっていればいよいよ本格的にカレーっぽくなるステップへ。加熱した野菜を鍋に入れてよく混ぜ馴染ませましょう
全体が程よく混ざったら次は肉。挽いた肉を入れてこれまたよく混ぜ、挽肉が大きなダマにならないよう肉を切るようにヘラを動かして肉を炒めます
よく混ぜて全体に火が通ったらこのステップ完了、いったん火を止めましょう
味付け
火を止めたらいよいよ味付けです。まずはヨーグルト1パックをぶち込んでよく混ぜましょう
こだわらないポイント:マイルドさや酸味、ソースとしての粘性などを求めないのであればヨーグルトは無しで水同量でもそれはそれでおいしいぞ
十分混ざったらカレーパウダー、チリパウダーを投入
左から(用意するものに入ってないけどここに至って思い付きで入れた)カゴメの濃縮トマトペースト、カレーパウダー * 2、チリペッパー
合わせてダシ類のコンソメと粉末ブイヨンも投入。よーく混ぜて味を確認。塩見が足りなければ塩、香辛料で不足を感じれば追加投入など調節しましょう
こだわらないポイント:こだわらないので量は都度調整で。毎度ちゃんと計量して自分の好み目指して刻んでいくなんてのはこだわる人がやりゃいいんです
豆の投入
味が決まったら再度着火、合わせて豆を入れましょう。
ムングダルとレンズ豆はざるにあけて水洗いします。かなり灰汁がでるので数回水を好感しましょう
こだわらないポイント:これらの小さい豆も洗ったら沸騰したお湯で2,3分サッと煮るとより灰汁が飛んで雑味が減るけど面倒だからそのまま投入でいいぞ
序盤で煮たひよこ豆と、合わせて鍋にどーん
よーく混ぜてこの時点で未加熱のムングダル、レンズ豆にも火を通します
ムングダル、レンズ豆が水を吸うのでお好みでソースの水気調節のために水の追加をしてみましょう。より固体っぽいのが好みなら追加水なしでも大丈夫。どろっとしたのが好きなら300㏄ぐらい水追加などなどお好みで。今回は300㏄追加してます
ソースがグツっと沸騰したら弱火に。焦げないようにかき混ぜつつ40分ぐらい煮ましょう
ローリエはこのタイミングで投入します
ソースの完成
40分煮たら各種豆に火が通ってるか確認して完成
…なんですが今回は余りもののパプリカを豆手投入直後に入れてます
あと色味でヨーグルトの白色が強かったのでターメリックを追加で入れていました
ここら辺は臨機応変という名の適当にやりましょう
ごはん炊く
米を炊きましょう。米は軽く研いだら最低30分、長くて一晩程度浸水
現在我が家では年数回程度しか米を食しておらず、じゃあ使わんねとばかりに炊飯器を捨ててしまい米を食べたいときは土鍋で炊いてます
今回はカレー用なので土鍋をちょっとだけ温めたら少量のバターを溶かしておきます
浸水したお米を水切りした後投入。水をお好みで入れて、さらに今日はちょっと贅沢にサフランも入れてみます
サフランは適当に入れ物振ってたらドバっと…もったいない…500円分くらい入れてしまった…
私は
1. 水から中火で沸騰
2. 沸騰したら弱火で13分
3. 火を止めて蒸らしで17分
で炊いてます。あ、料理酒入れ忘れた
炊きあがり
土鍋なのでいい感じでおこげも出来てます
閑話
お米炊いたり豆を煮てる待ち時間に無駄話
調理器具の片付けと重曹教の布教活動
例えばフードプロセッサはミンチにした肉を鍋に投入した時点でお役御免、鍋内のソースを煮込むステップの待ち時間で片づけられます
まな板と包丁なら肉を切った時点で役割完了なので野菜の電子レンジ加熱待ち時間中に片付けなどなど、手順の組み立てがスムーズにいくと狭い台所でも作業が捗るほか、「自分家事出来てる感」によるささやかな自己肯定に癒されます
この写真は盛りつけ前、ソースは完成してご飯が蒸らし待ちの時点での片付け具合。調理中に使った道具は基本的に片付いていることが分かるかと思います
そして見てくださいこの築ウン十年、30過ぎのおっさん( @pbmasaki )が住んで6年経過しているとは思えないシンクの輝き!これは重曹によるものです。そうです重曹、重曹なんです。重曹を軽くシンクにまき、水を付けたスポンジで洗うだけでこの輝き!みんなもなろう!重曹信者!
あ、ご飯炊けた
いただきます
閑話休題。ご飯が炊きあがって盛りつければ完成。ソース側にはガラムマサラを少しふってます
唐辛子系の辛さの原材料を多めに入れていますが、バターのマイルドさが勝って辛さはちょうどいい塩梅になってます
ひよこ豆のホクホク感とそれぞれ別方向に歯ごたえのある二種類の豆が触感のアクセントに。野菜類はひたすら細かくしたので食感方面では存在感が無いですがそれぞれの香りはソース全体に広がっており特にセロリの清涼感がスッと香るのが辛さの中に味を引き立てています
スパイスもバランスよく香り、特に今回はクローブの香りが目立ちつつも個人的にカレーといえばなメインのクミンが強めの主張で好みの味
冒頭に食欲がないと書きましたが画像の大盛を一気に完食するぐらいには美味しかったです。
ごちそうさまでした